Loading
三宅:こんばんは。よろしくお願いします。
小出:『放課後マテリアルクラブ第3回』ですね。よろしくお願いします。
三宅:前回は、女優の岸井ゆきのさんと刺繍作家の小菅くみさんをお迎えしてお送りしました。
小出:いやー。ゆきのちゃんがその後ね!
三宅:Yahoo! ニュースのトップページに。
小出:先週くらいかな。ついに登場しまして。
三宅:(NHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』で)14歳の役をやっててそれが驚異的だと。実年齢にはとても見えないっていう……すごいよね。
小出:すごいよね。僕らもさ、実際レコーディングのときにゆきのちゃんと仕事をしてさ、すげーな!って思ったけどさ。
三宅:思ったよね。
小出:やっぱすごい人なんだよ。
三宅:すごい!
小出:ここからどうなるのかドラマも……。
三宅:放送見て思ったしね。この人、只者じゃないと。
小出:思いましたね。じゃあ、自己紹介しますか。
三宅:そうですね。ライター、Q2 Records主宰の三宅正一です。よろしくお願いします。
小出:そして、小出です。
三宅:今日の僕のTシャツはQiezi Maboです。
小出:Qiezi Maboですね!とうとう明日11月7日、マテリアルクラブのファーストアルバム『マテリアルクラブ』が発売になります!ありがとうございます!
(拍手……)
三宅:このね……今、大きい会議室で生放送してるんですけど、拍手の少なさ。
小出:ですね!(笑)
三宅:望まれて出る作品なのか……。
小出:っていうね(笑)
三宅:あはは!
小出:望まれてる放送なのか……。全員下を向いてる。
三宅:またインターネットとやり取りしてますけども。
小出:こんなに元気に喋ってる俺ら、一体なんなんだ!(笑)。クスリともしねーし!
三宅:あはは!
小出:笑ってるの俺らだけだよ!
三宅:パソコン好きだなぁ。
小出:パソコン大好きですよね。CDの現物こちらでございます!紙ジャケ用意しましたけど。
三宅:すごい!「買いました」ってコメントがいっぱい来てます。
小出:今日は店着日ってやつですけど、お店で買っていただいてるんですね!ありがとうございます!
三宅:ありがとうございます。本当に。並んでるんですもんね。僕はまだお店で並んでいるところを見れてないんですけど、小出さんも見てないですよね?
小出:見てないです。
三宅:並んでると思うんですよね。あと、家に届いたりも最近はするんじゃないですか。
小出:ですね。
三宅:「がんばれ」って言われてますけど、がんばってますけどね(笑)。けっこうがんばってます。ありがとうございます。
小出:各種サブスクリプションサービスでの配信も始まります。0時からですね。
三宅:便利な世の中ですよー。
小出:それで聴いていただいても全然いいですし。ちなみになんですけど、僕こないだ『Nicogoly』が出たタイミングで各種ストリーミングサイトの音を聴き比べてみたんですよ。登録して。
三宅:なんかやってましたよね。
小出:どんな感じなのかなって思って。CD用のマスターの音源が手元にあるんで、それと各ストリーミングを聴いてみたらやっぱりみんな特色があるんですよ。
三宅:あるんだね!
小出:聴いて初めてわかったんですけど、ここはコンプ強めだとか、ここはEQかましてるのかな?とか。どれがいいとかどれが悪いとかじゃなくて、みんな違ってみんないいっていう感じです。
三宅:AC的な。
小出:うん。ご自宅の環境、お手元の環境に合わせて聴いていただけたらいいなと僕は思ってます。ただ、CDのマスターを踏まえて聴いてみると、透明感がけっこう違うんだなってわかりました。それはハッキリ言って全然違います。上の伸びとか、下のスーパーローというか。
三宅:はいはい。
小出:そういうところがやっぱりきっちり鳴ってるんだなと思ったし、今回そういう仕上がりにしてるんですよね。全体的にコンプがそこまで強くかかってないので。のびやかな仕上がりになってますんで。他の作品と比べたら、もしかしたら音量ちっちゃいって感じるかもしれないですけど、そういう場合は爆音にしてみてください。音が割れてないということに気づくと思うので。そういうふうにCDを是非聴いていただきたいなと思っています。よろしくお願いいたします。
三宅:お願いします。今回もゲストをお呼びしてまして、もう……ね。僕はずっと大好きな人で。作家としても人間的にもすごい好きな人で、マテリアルクラブでこうやってお仕事できるのをすごく光栄に思ってます。
小出:お仕事してるんですね?
三宅:んっ?
小出:お仕事されてる方なんですよね?マテリアルクラブで。
三宅:そうだね!そこからだもんね!そうです!
小出:それを言ってなかったですけど。
三宅:言ってなかったですけど、すみませんでした(笑)。
小出:マテリアルクラブでお仕事されてる、この方!
三宅:山田健人 aka dutch_tokyoさんです。よろしくお願いします。
小出:お願いいたします!
山田:お願いします。
三宅:山田さんとはわりとトークをしたことがあって。ちゃんとした場ではスペースシャワーさんのイベントで、映像作家としての公開インタビューみたいなものを去年……?一昨年?ちょっと忘れちゃったけど、けっこう最近やってて。去年か?
山田:一昨年じゃない?
三宅:一昨年だよね。ちょうど宇多田さんとKOHHさんのビデオ(『忘却 featuring KOHH』)があってすぐくらいのタイミングだったから……。
山田:だったら、去年か。
三宅:去年か。一昨年かと思った。あっという間ですね。あと実は、おなじみの下北沢GARAGEの地下イベントとかにも山田さん……けっこう来てくれてたことがあって(笑)。
小出:また地下出身なんですね!
三宅:そうなんです。実は。『宇宙会議』(※)とか。
(※2011年から不定期開催されている、愉快な音楽家が宇宙をテーマに豊かな毎日の生活を考える、まじめでハッピーでエンタメな会合。宇宙会議Twitterアカウントより)
小出:え!
山田:けっこうちゃんとした……。
三宅:けっこう出たよね?
小出:マジ!?
山田:ちゃんと僕が話す役割なんだなって思った(笑)。
三宅:誰も回さないって言う(笑)。
小出:あはは!宇宙会議って、下北沢GARAGEの地下中の地下(イベント)ですよね。
三宅:そうそう。ダッチはそういうのとかも……。この男は男気があるというか、突然の粗いオファーとかするじゃないですか。ああいうイベントだから。
小出:そうですよね。
三宅:スケジュールが空いてればちゃんと来てくれるんですよ。
小出:男気あるな~。
三宅:ちゃんと宇宙について持論を述べてくれるんですよ。
小出:マジで行かなくていいんだよ!マジで行かなくていいですからね!
山田:難しかったですね。
三宅:難しいよね(笑)。
山田:逆に行くのがかっけーかなって。
小出:あはは。えらい!かっこいいって思ってくれて本当嬉しい!ありがとうございます。
三宅:あと、それこそyahyel初期とか、GARAGEでライブとかも。
小出:出てたんだ!
三宅:そうなんですよ。
山田:yahyelは1回だけ?
三宅:2回くらい出てたかな。
山田:やったかもしれないですね。
三宅:ダッチが企画した『SATELLITE 00001』ってイベント(※)があって、yahyelとSANABAGUN.とか……Ryohuか。
(※ 2015年10月31日、下北沢GAREAGEで開催。出演者:SANABAGUN. / The Throttle / 呂布 / yahyel)
山田:サナバもいたっすね。
三宅:あったよね。3年前くらいかな。
山田:なんでかわかんないんですけど……企画したんですよ。
小出:あはは!それもよくわからないんだ(笑)。
山田:僕が映像で関わった人だけしか出ないっていう、そういうやつでした。
三宅:たしかに!やってたね。初期からやっぱり映像も含め、ちゃんと今のフォーマットできてるっていうか。アンダーめのライティングとか。
小出:作家性みたいなものが最初から仕上がってたんですね。
三宅:そうなんですよ。あと、お客さんに外国人の酔っ払ってる方がいて、ちょっと調子ぶっこき系の方で……。MC中に軽めのヤジみたいなのを飛ばしてたときに、ボーカルのガイ君がちゃんと英語で渡り合うみたいな。
小出:かっこよ!!
三宅:なんで今日、山田さんが来たかというと……マテリアルクラブに関わってるってことですね。
小出:ってことですね!
三宅:どういう関わり方かってたったら……。
小出:おそらくは映像でしょう!
三宅:そうなんですよね。
小出:今日はそれをお持ちいただいたということで。このあと見ていただこうっていう流れになるんですけれども。
三宅:ダッチにそもそも頼みたいって思ったのは、けっこう早い段階から言っていて。
小出:超早かった!マテリアルクラブの音が別にあがってない……というか、なんにも出来てないタイミングで、くみさんに刺繍してもらってダッチ君に映像撮ってもらおうっていうのは、目標として持ってたっていうところが実は最初からあって。もしこれが実現したら、本当にこんなにスペシャルで嬉しいことはないなってとかは言ってたんですよ。それが両方実現したというのが……。
三宅:そうですね。本当にありがとうございます。
小出:めっちゃ嬉しい!
山田:おめでとうございます。
三宅:小出さんとダッチは実は会ったことはあるんですよ。ちょっと絡んだことはあるんですよね、映像でも。
小出:実はね。その地下で(笑)。
三宅:それもGARAGEなんだけど、小出さんの誕生日イベントっていうのがあって。『C2』が出たあとの誕生日イベントだったんですけど。約3年くらい前のイベント(2015年12月9日開催)。小出さんがソロで出るんで、弾き語りしてもらったんですけど、俺はダッチ君に映像をこいちゃんが歌ってる横でモニターを用意して、そこに流れてるのいいと思うんだよねって。
小出:あのとき用意したモニターってテレビでしたっけ?
三宅:テレビだね。GARAGEの事務所の。
小出:やや大きめのテレビだったよね。
三宅:それも急遽頼んだんですけど作ってくれて。Base Ball Bearのアイコン的な三角が砂漠に立っててそこから映像が展開していくみたいな。
小出:けっこう長めの映像だったよね。
山田:でしたね。背景が赤で……そういうジャケットでしたよね。それで作った。20分くらいの動画がループしてる。
三宅:そうそう。よくよく思い出すと後悔の映像にも繋がる感じとかもあったりしてて。キーワード的に。それがなんでキーワード的につながるのかというと、なんのMVをダッチに撮ってもらったかっていうところから始めた方がいいと思うんですけど。
小出:なんなんすか。
三宅:なんなんすか。
山田:なんなんでしょう?
3人:あはは。
小出:全員しらを切るやつ!
三宅:小出さんから。
小出:アルバムのハイライトといいますか。アルバムのクライマックスに位置づけられてます『WATER』のビデオを撮ってもらってまして。さっきも言ったみたいに、曲が上がる前からダッチ君に映像を撮ってもらうことを目標にやってたんですが、実際、『WATER』ができときに、「これだ!」ってなったんですよね。
三宅:そう。
小出:これで撮ってもらうしかないということで。
三宅:そうなんです。
小出:そこでダッチ君に依頼をするわけなんですが、何回かスケジュールの入れ違いがあったりして。本当に実現するのかどうなのかっていうのがあったじゃないですか。
三宅:ありましたね。
小出:だけど、すれ違ったことが、最終的にお互いの時間の確保につながったりとかして、実現した企画でもあります。
三宅:たしかに。わりと早い段階から話は振らしてもらってたんですよね。飲んでるときとかに。
小出:一番最初がどこだったのか……。ちゃんと会ったのは、レコーディングのところに来てもらってちゃんと話したのかな。
山田:小出さんとはそうです。
三宅:そうそう。その前から僕が飲み屋で「マテリアルクラブのMVを撮ってくれ~」ってお願いしたりとか。
山田:だいたい飲んでるときに言ってくるの(笑)。
小出:どさくさに紛れてね(笑)。
三宅:そうだよね。本当によくないなって思う、社会人として。いやーでも、実現できて良かったと思います。
山田:ありがとうございます。
三宅:『WATER』は長尺の曲なので。
小出:なにせ6分半ありますからね~。
三宅:そうなんですよ。なかなか難儀なところもあったと思うんですけど。本当、こないだだもんね、撮ったのね。
小出:いつ?
三宅:先週ですね。
山田:31日。
小出:31!?
三宅:ダッチ、忙しくて……。yahyelのツアーとかもあったりする中だから、なかなか……。もちろん、他の映像仕事もいっぱいある中でやってくれたから。本当、こないだだね。
小出:今日が11月6日だから、ちょうど1週間前か。
山田:そうです。
三宅:編集もすごいタイトなスケジュールでやってもらって……。ありがとうございました。僕らは現場行ってないんで、現場の状況とかあんまりわかってないんですけどそれは映像見たあとの方がいいかな。あんまり自分がいて、ビデオ初公開ってことないでしょ?
山田:ないですよ。だって……ねぇな!
三宅:ねぇよな。
山田:普通ないですよね。
小出:普通ないよね!?MV撮りました。これからお披露目するのでMVの監督にお越しいただいて、それを配信しようって普通そこまでのお膳立てはしないから……。
三宅:照れくさい部分とかもあるだろうなって思いつつも。
山田:いや、全然!
三宅:本当?ありがとうございます。
山田:ありがとうございます!
三宅:見てみる?じゃあ。
小出:ダッチ君と一緒に。
三宅:1万人超えてるから。「『WATER』聴いてもそんなに 長尺に感じなかった!」って。
小出:聴いた方が?
三宅:はい。
小出:じゃあ……そのビデオがどうなったのか。さっそくご覧いただいてから、撮影のときどうだったかとか、内容がどうとかね。曲の内容がどうだとかもきっとあると思うし。そういう話、全然してない。まだ全然、曲の話をしてるのが世に出てないんだよね。
三宅:そうなんですよ。あんまりインタビューとかも世に出てないんだよね。
小出:っていうのも、後出し後出しでたぶん出てくると思いますけど。映像を見ていただきましょうか!いいですか。
三宅:お願いします。
小出:いいですよね、大人の人たち!うなずくだけかよ!!(笑)それでは……ご覧ください!マテリアルクラブで『WATER』です。どうぞ!
小出:ご覧いただきました!いやー!すごいっすね!素晴らしいビデオでした。
三宅:そうね。ちょっとありがとう。
小出:ちょっとありがとう(笑)。もっとありがたがれや!
山田:ちょっとね(笑)。
三宅:本当にありがとう!!
小出:僕、日頃からMVのリップシンクとか自分が映像に出て何かやるっていうことに苦手意識がある派なんですよ。自分の曲のくせに。だから極力あんま出たくないなって思ってるんですけど、やっぱバンドだとメンバー出ないとっていうのがちょっとあって。最終的にはいつも出ることになるんですけど、マテリアルクラブはあくまでも形がないところに意味のあるプロジェクトだから。最初は僕が出るって話もあったんですけど、ここはむしろ僕じゃない人で作ってもらいたい!と思っていて。上がりを見たら、やっぱ俺じゃなくてよかったなって。だって、持たないもん!6分半。
三宅:そうね。そうねっていうか、わかんないけど。それはやってみないと。
小出:僕はもうこの仕上がりこそが素晴らしいなって思って。
三宅:本当にありがとうございます。
小出:すごい長回しですよね。
山田:そうですね。緊張感のある。
三宅:だね。ほぼ最初のワンカットからって感じだもんね。
山田:ほぼほぼ。曲でいうと、最後の1分半ぐらいまでワンカットなんじゃないですか。
小出:おー!ジャンプまでワンカット。
三宅:時間との戦いもあるしね。
山田:ありましたね。何から話しますか。
三宅:まずダッチがさ、この曲でお願いしたいって言って渡されたときに、曲の内容と尺の長さも含めてどう感じてどういう画に……。これ、1個いうと状況的には制限された中でやってくれたんです、今回。僕、責任持って言いたいんですけど、最初に出してくれたアイデアもあって、それもすごく素晴らしくて画期的なアイデアで。ただ、いろんな状況で実現できないことがあって。その上でまた考えてくれてここに至りました。それはちゃんと事実関係を責任持って言っておきたいなっていう。最初にそれを踏まえた上で、ダッチがこの曲を撮るってなったときにどういうふうな画を浮かべたのかっていうのを訊けたらなと。
小出:何をやりたいなと思ったかとか。
山田:難しいですね。まず水は外せないっていうのはあったんで。要素として。外すっていう手もあるんですけど。
小出:逆にね。山!土!っていう。
山田:そこは外さないでいこうと思って。海にこだわらないといけないなっていうのがあったんですよ、なかでも。単純に音の印象としては打ち合わせでもそういう話になったんですけど、長音が多いというか。のびのびとしてる音。
三宅:白玉(全音符)的な伸び方。
山田:ワンカットまでは最初はなかったんですけど、1個1個のカットが長くてもひきずり込めると思ったのはあります。あとは、言葉の力が非常に強いというか。最初歌詞だけ見たときはラップじゃないと思ってたんで。ハンパじゃないなって。
三宅:そっかそっか。
山田:このAメロの感じで1行じゃないですか。15分くらいの曲かなって。
小出:こいつ15分くらい歌うつもりだぞ!って(笑)。
山田:そしたら途中でラップになったんで、よかったと思って。言葉の力はすごくあると思って。いろんな映像のやり方ってあると思ってまして、おこがましくも。
三宅:とんでもない。
山田:ただ、今回は言葉とか音に入っていくための導入剤になったらいいなと思ったんですよね。カット数を減らしたいっていうのはずっとあって。 あと基本的に僕は、コンセプトの部分と単純に画として見たいっていうフェチズムみたいなところ。「こういう画があったらヤバそう!」っていうのを、上手くがっちゃんこしたいタイプで。最後のカットでいくと、波に浸かると船が出てきたりとか。そういうのは単純に、画の仕掛けとかアイデアとしては出てきて。それをただやるだけじゃなくて、いろいろと意味を込めて展開の中でどうやるのかって考えさせてもらって。結果、ああいう形になりました。
小出:種類としては抑制の効いたMVだと思うんですけど、この曲にこのアイデアを当てるっていうのが、非常に良いなと。これ、普通にやろうと思ったら、場面展開が多いものにすると思うんですよ。
三宅:たしかに。
小出:俺とあっこの中では、トラックとして4幕~5幕くらいの構成と捉えていて。オケも段落ごとに変わるし、ドラムのパターンも音色ごと変わる。それを長回しで見せるのは、ああ!と思って。その方がカットが多いよりも、この曲の言ってることに本来的に合う映像だなぁと。
山田:カメラワークを実は現場で変えたんですよ。頭が高いところから俯瞰で固定で撮ってるんですけど、元々長い橋に行くまで女性の寄りから一緒に行くって感じだったんですよ。
三宅:コンテはそうだったよね。
山田:わざとくせーなってなって思っちゃって、現場入って。橋来ました!ズドン!みたいな。わざとくさかったから一枚絵だけにしようとなって。あと、思ったより波がその日強かったっていうのもあるんですよ。ロケハンのときより全然強かった。
小出:もうちょっと凪いでたんだ。
山田:もうちょっと大人しい印象だったんですけど。
小出:けっこう波あるもんね。
山田:すごいあったっす。
三宅:こればっかりは演出できないじゃん。
山田:そうなんですよ。
三宅:山田さんは元々自然光の中で撮ることをあまりしない監督だから。ロケで撮るってことも最初はそこまでやってなかったもんね。
山田:そうですね。太陽は苦手だったんで、画として。
三宅:前に「最強の敵は太陽だ」って言ってたんだよね。
山田:そんなにかっこはつけてないですけど(笑)。普通に言ってました。
三宅:太陽ふざけんな!くらい。それも違うか!
小出:2個ともニュアンス違う!
三宅:光の加減ってどうすることも……。
小出:コントロールできない自然光の感じっていうのがあんまり好きじゃない?
山田:いや、それもよかったんですけど、月明かりっぽいのを自分で作るのが好きでした。太陽、思ってるより強いじゃないですか。最近、首都高出て渋谷の246号沿いで1回潜るじゃないですか。晴れてる日に乗ってたら、あそこって首都高走ってて下なのに日が来てて……こいつ、すご!と思って。
一同:(笑)。
小出:隙間あるからね。
山田:隙間さえあったら……。すごいなって思ってる常々なんで。でも今回、天気は非常に恵まれたっすね。晴れてすぎないイメージが僕の中であって、そうだったらいいなって。なんなら雨でもいいわって思ってたんですよ。
小出:わりと曇りに近い?
山田:そうですね。結局、夕方ぐらいに晴れ間が見えたりしてくれて。
小出:ちょうどいい。
山田:天気に恵まれた感じで、すごいよかった。
三宅:最後のカットも、完全に日が落ちる寸前とかもね。もうちょっと冬の時期、12月、1月とかだったらもっと早く暗くなってるもんね。
山田:そうですね。
小出:てか人間が飛び込めるの?って。
三宅:水温的にね。水温、何度ぐらいだったんですか。
山田:寒かった!
小出:そうでしょうね!10月の終わりだもんね。
山田:寒かったけど、入ったら逆に上がんない方がいいぐらいの感じでしたね。
三宅:逆に冷える。
山田:とにかくコンパクトに撮らないとってイメージだったんで、何回も出したり上げたりできないんで、結局1カット目でOK出してる。ジャンプするやつとか。あんまり重ねられないっていうのはありました。
三宅:緊張感ありますよね。
小出:演者さんもクルーの方々も、だいぶ緊張感ありますよね。
山田:ありましたね。めちゃくちゃありました。
小出:ワンカットの作品を沢山撮ってるから、その緊張感はずっとやってきてるかもしれない。
山田:そうですね。今年は特に精力的にワンカットに挑戦してる。
三宅:yahyelのビデオとかもね。
山田:ワンカット、今年8本か9本かやったと思います。
三宅:それは自分なりのモードというか、テーマみたいなものがあるの?
山田:テーマばかりを音楽に押し付けたくはないですけど、引いていくことが大事だなって去年くらいから思っていて。画がでしゃばりすぎないというか。引き算をする。演出過多なMVが、日本は僕は多いと思ってるので。いろんな場面がバタバタ出てきて……。
小出:MVとなると特にね。
山田:そうですね。それはそれで音にはまりのいいものかどうかで本質が決まると思うんですけど、僕の中での課題はいかに洗練していくかというか。今回も、たとえば最初のカットとか、ちょっとでも上に振ったら奥の町とかが出ちゃうんですよ。
小出:なるほどね。
山田:あと、橋に行くときも少しでも左に振れちゃうと船着き場みたいな。
小出:あるんだ。
山田:あったりすんで、とにかく要素を削りたかったんで遠くにいる船はええかってことにして(笑)。それはしょうがないみたいな。
三宅:町並みとかは特定される生活の風景とか匂いとか見えちゃうもんね。
小出:生活のあったかみみたいなのが全然ないよね。画の中に。営みのあったかさというか、生々しさみたいな。「ここ、どこだろう?」と思ってたけど、左側は普通に船着き場なんだ。
山田:船着場というか、船もあったりします。浜なんで人もいたりしました。
小出:いたんだ。
山田:もちろん、あそこ自体は許可は取ってますけど、普通にいる。
三宅:何してんのかなって感じで見てる人もいたと。
山田:ワンカップパイセン系がね。
三宅:ワンカップ系のね。大関系のね。
山田:とにかく限定して。だから、カメラワークもあれしかないって感じで。
三宅:ギリってことだよね。フレームに入る。
小出:そうなんだ。右の方に街があるの?
山田:普通にあります。家とかめっちゃ建ってて。
小出:そうなんだ。もっと閑散としたところかと思った。勝手に。映像の色味とかもあるのかもわかんないけど。
山田:あの橋自体はけっこう有名で。すごい特徴的っていうか、すごい長い橋なんですよ。
小出:あの尺がもつくらいだから、だいぶ長いよね。
山田:急がずとも2、3分かかる橋なんで。景色もすごい。日がちょうど海の向こうに落ちるんですよね。写真を撮る方もいるような有名なところだと思います。
三宅:そっか。昔から知ってたの?
山田:いや、いろんな海をロケハンして。首都圏。千葉から三浦までですかね。あと茨城とか。行ったことがある場所もあるんでいろんな知識を総動員しつつ。最終的にはあそこになりました。
三宅:ありがとうございます。
小出:この曲を作り始めたときの一番最初のお題っていうのが、「強い曲、弱い曲って何?」というもので。僕とかあっこって、曲を作る、新しいアルバムを作る、シングルを出すってなったときに、大人の誰かから「強い曲がほしい」ってよく言われてきたんですよ。それは、キャッチーなとか、ポップなとか、タイアップ取れそうとか、そういう意味で。こっちからしたら、全部の曲が好きなわけなので、「強い・弱いの尺度って何?」と常々思っていて。だけど、言ってることもわかるから、強い曲を作るべく僕もがんばってきたし、結果的にはがんばって良かったとは思うんですけど。チャットもきっとそう。ただ、今回、せっかくバンドじゃないことをやるから、僕が戦ってきた「強い・弱い」の尺度から解き放たれたくて。そういう思考とは違うところで物づくりがしたいと。「WATER」は6分半もあるし、ずっと同じコード進行だし、場面転換こそあるけど文字数も多いし、サビもすごい張るわけじゃない。いわゆる強い曲とか、ポップソングの方程式とは全然違うやり方で作った曲なんですよ。
三宅:たしかに。
小出:ダッチ君の話聞いて、ダッチくんのいる映像の世界――近いところにはあると思ってるけど、でも、やっぱり場面が展開多いとか、情報量多いとか、強い映像を撮らなきゃとかそういうのあるのかなって思って。
山田:あると思いますね。わかりやすさとか。
小出:わかりやすさってなんなんだろうね……。
三宅:わかりやすさね。
小出:わかりやすいってなんだろうって本当に思ってるんだけど。
三宅:ダッチの言ってた日本のMVとかが演出過多になるって、わかりやすさ合戦みたいになってどんどん足し算、足し算みたいな。うまみ調味料をどんどん足してくみたいな感じになって、気づいたら何を表現したいのかわからなくなっちゃった、みたいな事態に陥りやすい状況にはあるのかなって思いますけどね。
山田:MVとかこういう映像に対してでいうと、音楽は一次的な表現で一番の表現であって、映像は二次以降の表現っていうか。曲があっての画とかっていうふうに僕は理解してるんで、わかりやすさっていうのを、やっぱり映像って決定づける要素が多いと思うんですよ。たとえば、海を撮ったら海じゃないですか。意味付けするパワーは音楽よりあるから。
小出:付加するって意味でね。
山田:そうそう。決めつけすぎると奥行きがないと思っていて。たとえば、見ている方が「これはこうなのかな?」っていうふうに考えていける想像の空気みたいな。そういうのがあった方が僕は好きだし。人間はいろいろ考えていく生き物だと思うんで。なんでもかんでもわかりやすくすればいいわけでもないなって。皆さんと考えたいっていう感じのスタイルですね。
三宅:そうだね。
小出:逆に映像が一次に来てるとしたら?一番目に来てるとしたら、ダッチ君はどういう表現をしたいって思います?
山田:僕個人ですか。
小出:そう。もし、映像を撮ってくださいって言われたら。音楽とかもあってもいいし。
山田:どうだろう。自分の考えとか思想みたいなものを忍ばせたものを撮りたいと思ってます。
三宅:発表してないものも含めて、音がまずあってそこに映像を制作するとかじゃなくて、CMがあってそのためにじゃなくて。ゼロイチからダッチの映像で走らせた作品とか素材みたいなものってあるんですか。
山田:去年の女装(※)のやつとかは。
(※「ヒュージ・エレファント」。2017年7月14日恵比寿LIQUIDROOMで行われた『‐DEEP CUT‐』内で一夜限りで開催されたインスタレーション展示)
三宅:まさにそれだね!
山田:今やってるものもあるんですけど、長い目で見て。今までのでいうと去年の……。
小出:GARAGEのトイレにも貼ってあるもんね。
山田:GARAGEにはなんでもある(笑)。
三宅:あはは。あれはそうだね。インスタレーション的な。あれが集中して提示するのは初めてだった?
山田:そうかもしれないですね。
三宅:アイデアはあるもんね。
山田:自分では副次的なもの。音楽とか自分のバンドもそうですけど、そこで戦わないといけないこともあると僕は思ってて。一演出家、監督として。自分のやりたいことがあるのがあってもいいと思う。それが一緒なのかもしれないですけど、そういうことも常々考えながらやってます。
三宅:今、準備してるものとかもあったりするんですか。
山田:んー。言えん!2年くらい待ってください。
小出:だいぶだね!
三宅:構想はあるんだね。ちょうど『WATER』の前にダッチが撮ったPARCOのCMがあって。それも海が大きな1つの舞台になってるんですけど、そういうつながりとかも感じたりとかして。
小出:何よりやっぱり第1回の放送で話したけど、去年の9月30日の日比谷野音のとき、僕がマテリアルクラブをやらないって一瞬思った日。Base Ball Bearでなんでもできるや!って、だいぶオッパッピーになってたときに、渋谷のすしざんまいで俺とあっことRyohuとか紘一とかと打ち上げをやって、「おつかれしたー!」って言ってタクシーを拾おうと思ったところにダッチ君が来るっていう。
山田:たまたまっす。
小出:マテリアルクラブの出演者がほとんどいたあの日。
三宅:たしかに!
小出:あの日に実はダッチくんも通りかかってたという。
三宅:しかも、KANDY TOWNの現場に行こうとしてたっていう。
山田:そう。
三宅:変な縁がね。面白いよね。
小出:そうだよね。
三宅:いろんな縁とかリンクみたいなつながるなっていうのを感じながら、今回お願いできてよかったと思うし。PARCOのCMもこれを見終わったあとにチェックしてほしいんですけど。
小出:電車の中で流れてたよ。おおー!と思って。かっこいい!と思った。
三宅:あれも相当、いろんなトライアルしてるもんね!
山田:やっぱね……自然ばっかりはね……本当に。今回も大変でした(笑)。相手が自然のときだけは……。自然のよさも少なからずはあるんですけど、やっぱ海つえーみたいな。太陽強すぎるっていうのはあります。
小出:コントロールできないから予測ができないってことですよね。
山田:そうですね。今回の軽い裏側の話なんですけど、水中にカメラが行くところっていうのは実は2カット分あるんですよ。ここまでは踊りを撮れるような機材で、そこから先は水中用のカメラに変えてるんです。切り替わる間のカットっていうのも実はあって。それにはガチガチのケースというか水中に持っていけるような。陸でもつとすごい重たいんですよ。水の中に入れると浮力で軽く感じるんですけど。それを実際に水に落とすっていうのをやって、1カット目と同じ動き方で。ボトッて落としたんです。水中部隊というか水のプロフェッショナルの方々も現場にいて、すぐにそのカメラを拾うって話だったんだけど、当日自然が強すぎて重いからそんなにすぐにどっかに行かねーだろうって思って、最初はあるっしょって感じだったんです。で、カメラマンの子が取りに行きますって感じだったんです。「茨城の人間魚雷って俺呼ばれてたんで!」みたいな若い子がいて。
小出&三宅:あはは!
三宅:異名ね。
山田:僕は初めましてだったんですよ。助手で来られてる僕より若い方で。ウエットスーツを着て入るんで「泳げるの?」って話をしたときに、そう呼ばれてたんでって(笑)「頼む!魚雷、取ってきてくれー!」って言ったら、ない。
小出&三宅:あはは!
山田:なんでかっていうと、波が立ってたから普段よりも水が濁ってて見えないんですよ。意外とあそこ深いんですよ。わりと沖まで。要は橋で歩いて2分のところなんで。
小出:そうか、だいぶ離れてるんだ。
山田:そうなんですよ。なんで……ヤバいぞってなって。水中部隊の方々も一緒になって探してもらったんですけど全然なくて。これ、ヤバいじゃん!って。「このまま海の中に消えていくんだ、この作品は……」って僕が一番気楽だったんですよ。自然には勝てないってことは知ってっからよっていうことで落ち着いてたんですけど、みんなは焦ってて(笑)
小出:そりゃそうだろう!
山田:一気に撮ってたんでデータのバックアップもしてない。1カット目のダンスの部分もなくなっちゃう。これはヤバい!って感じになってて。それで結局、ダイビングの予定はなかったんですけど、最終的にスキューバ的なのを持ってきてガチで潜って探したら橋のこの辺にあった。
小出:沈んでた?
山田:完全に沈んでて、しかもカメラが回ったままだったので見れたんですよ。救出までの30分が。すごいのが、下の方に海流があってカメラが超重いんですけど、めちゃくちゃ転がって流れてる。それで、いろいろ行ってて、奇跡的に橋のところにはまってたみたいな。
小出:戻ってきてたんだ?
山田:バコってはまって。
小出:そのままゴロゴロ……って行っちゃう可能性もあったってこと?
山田:そう。深いから、たぶん海底が斜めになってるから行っちゃう可能性もあった。けっこう危なかった……。
三宅:その画見たいし、何かに使えないかなー。
山田:その画面白いし、「とったどー!」ってところもあるんですよ(笑)
小出:最後ね!(笑)
山田:みんなけっこうバッド入ってて、しかも日落ちまで――夕方のいい時を狙いたかったんで、正直余裕はなかったんです。日が沈んじゃったらヤベーって感じで。
小出:いよいよ真っ暗になっちゃうしね。
山田:本当にヤバくて、「とったどー!」の瞬間は……お見せしたかったなー。
小出:『裏WATER』として、長回しで海底をゴロゴロ転がった映像があって「とったどー!」でザバーンってなって終わり、みたいな(笑)。
山田:そんなこともあって(笑)。
三宅:消さないでくださいね!
小出:ぜひ記念に!
山田:はい。自然は偉大ですということでした。
三宅:今、同時進行とかこれからの予定で自然を相手にすることってあるの?
山田:自然は……今のところはないかな。海はないですね。森はある。でも、森はやさしいから。
小出&三宅:(笑)
山田:森は……なんていうか……おしとやか。
小出:なるほどね。太陽強い、海強い、森やさしい。
山田:森のやさしさを感じてるね。
三宅:今、忙しいからさ……。年内でも何本かあると思うですけど。
小出:マジで?
山田:あとふた月で3本は出ます。
三宅:出る!で、同時にyahyelのライブもあったりね。
山田:yahyelもいろんなところに行かせてもらってるんで、細々と。
三宅:yahyelのライブでの映像も、どんどんすごいことになってるから、最近よくヤバすぎて笑うようになった。
小出:あはは。何これ!って言ってね(笑)
山田:それはありがたいリアクションかも。ホラー映画とかもそうだけど、逸してるものってギリウケる。怖いとかヤバいを超越するとウケるっていうのはあると思う。
小出:貞子もそうだよね。
山田:そうですよね。
小出:貞子ってその前段階がなかったら、わりとウケるんだよね。テレビから人が出てくるんだよ?
三宅:そうかも。未だにあんなにネタにされるもんね!
小出:そうそう。ただ、全体で見るとクソ怖い。
三宅:yahyelにおけるダッチのMVはライブ性があるというか。決め打ちで映像を出してないもんね。これは話すと長くなるんですけど彼も楽器のようにその場で映像を映し出してるから。1つのリズムのように。ぜひ、yahyelのライブ行って。
小出:日によって違うんだ?
山田:僕が押さなかったら出ない、みたいな。最近は「引いたろかな」っていうのがあって、2個前のライブで最後に『Iron』って曲があってスコーンって言ってドカーンっていく曲なんですけど。スコーンのところからいつも映像を出してたんですけど、「いい感じだし引いたるか」って思ってなんもやらなかったんですよ。歌ってるの見てて。真っ暗なんですよ。それで、最後に合わせていく、みたいなことをやってみたりしてて。そういうのも自由度が高い。
小出:なるほどね。でも、メンバーは背負ってやってるわけじゃん?いつもの感じないとちょっと不安かもわからないよね?
山田:どうなんですかね?
三宅:ガイ君とか後ろ見るの?
山田:見てないと思う。でも、ミル君は感想くれる。「お前、今日のアレはズルい!」って。僕がズルいって言われるパターンとして、yahyelってロゴとか決めっぽいのがあるんですよ。タイミングに合わせてドカーンみたいな。それはボタン1つで出るから「それはお前、ズルい」って(笑)。
三宅:タイトルバックみたいなもんだもんね。
小出:確かにタイトルドカン!はアガるしね!それはちゃんとタイトルドカンスイッチがあるんだ?
山田:あります。
小出:赤い、デカい。
山田:あります。
小出:それをパーンって押すんだ(笑)
山田:そうそう(笑)
三宅:中国でもライブを最近やってるから、お客さんの反応を見てみたい。
山田:いい感じですよ。
三宅:きっとそうだと思うんだよね!
小出:海外とかめっちゃいいだろうなー。音もデカそうだし。
三宅:ドイツとかも行ったら絶対ヤバいと思う。早い!もう1時間経っちゃったので。
山田:すみません。しゃべりすぎて。
三宅:ありがたいです。本当はダッチ君のアメフト話とか聞きたかったんですけど……。
小出:触りだけ聞きたいな!
山田:触ったら長いんだよー。
小出:そんなに触ってたの?アメフト。
山田:7年。
小出:7年触ってたの!それは相当触ってるね!!
山田:触ってます。
三宅:インタビューとか僕が書いてるものとかもネットに上がってるものもあるかもしれないんですけど、彼のバックグランドも面白い話がいっぱいあるんで。 中学生のときにゲームアプリ作った話とかね。
小出:中学生のときにゲームアプリ作ってたの?
三宅:そうなんですよ。でも、スタッフがしめてくれって顔してるから……。
小出:マジで?誰もこっち見てない。
三宅:あはは。
山田:みんな画面を見てるんじゃないですか。
三宅:それでアプリランキングの上位とか。
山田:ダウンロード数ですね……。
小出:すげーな。それも出来ちゃうんだ。
山田:やってましたね。
小出:アメフトやって、アプリやって、映像にきたの?
山田:でいうと……アプリやって、アメフトやって、映像にきました。
小出:アプリが先なんだ!アプリからアメフトいくか。
山田:スポーツはずっと好きで、並行してました。
小出:アプリとアメフト?
山田:アプリとテニスでしたね。
小出:アプリとテニス!?
山田:はい(笑)。
三宅:この人ね、脳みそと肉体がずっとフル回転人生。
小出:だね。
三宅:何が好きかって、フィジカルが備わってるから頭が狂わないっていうか。自分の闇とか、ちょっとぶっとんでるな自分、みたいなってところに陶酔しない。フィジカルが備わってるから、そこに溺れない。
小出:でも、ゆきのちゃんも似たようなこと言ってたけど、フィジカルとメンタルってどっちかがブレーキをかけてくれないと、落ちるってなったら本当に両方落ちていっちゃったりするから。どっちかが強いとタフな人になるんですよね。
三宅:タフだから。すっごい尊敬してます。
山田:ありがとうございます。
小出:そうだ!今日見ていただいた映像。ちなみになんですけど、YouTubeなどにアップされるバージョンはちょっと手を加えなくちゃいけないんですよね。
三宅:そうなんですよ。
小出:諸般の事情で。なのでさっき観ていただいたバージョンの『WATER』。要は、間に何も差し込まないバージョンは今のところ今日しか観られませんでしたっていう映像だったってことですよね。YouTube版は明日あがるということで。
三宅:またこれに懲りずというか、ご一緒したいです。
小出:ぜひお願いしたいです。
三宅:アイデアもすごく持ってるし、何か新しく生まれたものに対して返してくれる。こっちの想像を越してくるアイデアを返してくれる人だから、末永くお付き合いをさせていただきたいと思ってますので、よろしくお願いします。
小出:ありがとうございました!
山田:ありがとうございます。
三宅:告知あります?
山田:いいんですか!yahyelで今月17日群馬、24日表参道、来月12月30日に大阪でライブをする予定があります。
三宅:ソロは?
山田:実は今週末にソロライブで福岡に行かさせていただきます。あんまり言ってないんですけど(笑)
三宅:言わないんだよね、いつも!
山田:自分の主観で普通に行ったイベントにいる意味わかんないやつかっこよかった!アガっちゃう!っていうタイプで。言わない感じでカマす。ハードパンチ。
三宅:他のアーティストのMVも制作してるものもあると思うので、随時!(カンペを見て)エンディングでもう1回流しますか?いいと思います!
小出:いいですね!流しますか。
三宅:話して「さようなら」で、MVもう1回でいいんじゃない?
小出:っていう感じで。
山田:その段取りの確認を今やってる(笑)。
三宅:急遽だから。ありがとうございました!撮影から編集までタイトな中で。
山田:ありがとうございます!
小出:マテリアルクラブ的なお知らせは、代官山蔦屋でくみさんが手掛けたジャケットの展示があります。
三宅:僕もさっき知ったんですけど、あるらしいですよ!
小出:あと『生放課後マテリアルクラブ』。購入者特典ですね。ハガキで応募いただきまして、『生放課後マテリアルクラブ』と題しまして、僕と三宅さんでやる生トークショーにご招待ということで。
三宅:ね。わかんないけど、誰かゲスト仕込もうかな。うそうそ!わかんない!できたら。
小出:せっかくだし!流れで!
三宅:そういう感じです!以上かな。あとは、リリース日なんでぜひお聴きください。
小出:CDもそうですし、各種サブスクリプションでも聴いていただきたいなと思います!
三宅:今日は第3回、山田健人さんをゲストにお迎えしました。ありがとうございました。もう1回最後にMV見ていただくのでこいちゃん曲振りお願いします。
小出:ご覧ください。『WATER』です!どうぞ!
小出&三宅:さようなら~!