いよいよ今日は、工藤夕貴さん、西島秀俊さん、時任三郎さんのメイン出演者３名が揃う。実は、メイン３名が揃うシーンは、全154シーン（台本上）中2シーンしかないのだ。撮影も、本日と明日の２日間にわたって行われる。
そんな良き緊張のなか、この日はいきなりスリリングな撮影からだった。シーン144「唐津駅・前とホーム」、駅がらみだとどうしても発着の時刻に合わせなければならないため、またもや失敗は許されない。

今日のスケジュール表には、西唐津駅12:19着、西唐津駅13:41着の記載。「12:19着で撮りこぼしたら13:41着をもう一度狙います！この時点で、次の撮影シーン（３名が揃うシーン）は、現場開始15:00以降になります！」と書かれてあり、否が応でも現場は緊迫する。またこんな時に限って天候が不安定。30分単位で日差しが出たり、曇ったり・・・。今日はこのシーンの撮影後メイン舞台の呼子に移動して、メイン出演者３名のとっておきの撮影をしなければならない。おまけにメイン３名が揃うとなれば、我が宣伝部も黙ってはおれず取材日とさせていただいている。取材陣総勢20名はマイクロバスですでに博多を出発済みで、期待を高めながら佐賀県呼子に向かっている。
極度のプレッシャーのなか、そこはやはり映画撮影。ギリギリまで粘り、そしてこだわり、少しでも良いシーンを残そうと各パートのスタッフたちがやれるかぎりの努力をする。日差しの不安定さが想定外だったけれども、それも照明部の巧みなライティングと撮影部の熟練したテクニック、そして何よりもここぞという時の抜群のチームワークで、見事に1発ＯＫだったのです！