朝一発目は、加部島の北川側にある牧場近くの草原にて撮影。何度も通っているはずの加部島だが、こんな牧場があるとはちっとも知らなかった。海に面して、少し高台になっている草原一面に何十頭もの牛が放牧されている！

柵沿いに油断して歩いていると、牛たちが人なつっこく頭を突き出してくる。天気も良く、何とものどかな撮影となった。

続いて北側の（→同じく加部島内の）田島神社に移動。田島神社は、佐賀県最古の神社で海上交通の神を祭っており、社殿も鳥居も海に向かっている。特に鳥居は海ギリギリに面して立っていて、然るべく風格のある神社。ここでは劇中で使用する、まだツヨシが小さかった頃の親子３人のスチール撮影。

そして、網小屋、尾崎家周辺へ。網小屋での回想シーンは物語冒頭のまだ幸せいっぱいの家族の様子、そして一転して・・・と言うくだりの撮影。待ち時間ができた工藤さん、例のマイ釣り竿を持ち出しトライ。そしてマネージャーさん曰く、「まだ1匹も釣れてません・・・」。
この日もナイターシーンありで、雨降らしもあった。

はるばる東京から取材に来ている記者さんを監督にご紹介すると、「今日は寒いし、雨も降るし大変だよ。イカを食べに行っておいでよ！」となんとも拍子抜けするようなご挨拶。三枝監督は、NHKの初代芸能記者だったという。『映画「八甲田山」のロケ取材とかやったよ！大変だったなぁ・・・、だから取材班の気持ちがわかるんだ』とのこと。三枝監督、メディアに優しい！