驚愕のテクニック、驚異の表現力、驚嘆のメンバー、どれをとっても永遠不滅のセッションプレイがここに!
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01
Welcome!aboard! / 西村智彦
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02
Stutter∠Caster / CHOKKAKU
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03
Beautiful Struggle / 真鍋吉明
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04
Purple Night Love Affair / 岩見和彦
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05
mon e dora / 安達久美
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06
Time Goes On You (The theme of Delorean) / 梶原順
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07
TIMELINE / 田中義人
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08
深川慕情 / 野呂 一生
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09
REBORN / 松原正樹
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10
HUNGARIAN DANCE No.5~TIME MACHINE FORMATION~ / VARIOUS
TIME MACHINE
あれは確か1978年のこと、ギターを弾き始めたばかりの高校生だった私が出会ったのは、「NEW YORK]という1枚のアルバム・・・ それは、鈴木茂、松原正樹、大村憲司,竹田和夫...といった錚々たる顔ぶれのギタリスト達が、同じひとつの「NEW YORK」というテーマに沿った楽曲を持ち寄って作られた、私にとっては夢のようなアルバムでした。
そして、同じテーマでありながら、それぞれのギタリストによって、解釈や奏法・・・作り出す世界がこんなにも違う、こんなに多彩な表現ができる可能性を持った楽器なんだ・・・と、ギターの持つ魅力・ポテンシャルを、私の心に深く刻むこととなりました。
それから30年余。松原さんとの出会いで私の中に眠っていた思いが甦ってきました。
今回のテーマーは「TIME MACHINE」。
人間は過去や未来に行けないけれど音の世界では自由に行き来できる、といった想いで年齢やジャンルにこだわらず、いろんなギタリストに参加を松原氏と共に呼びかけ、この企画に賛同する8人にギタリストが集まった。
すべて新曲でジャンルを問わずとのオーダーに各ギタリストから時空をとびこえた曲が次々と集まった、想像を超える「TIME MACHINE」の始まりである。
CHOKKAKUの曲に松原・野呂が、安達の曲に松原・梶原が、梶原の曲に安達がからむ。とてもぜいたくなギターバトルである。
各ギタリストが確かなテクニックで楽しみながら違ったアプローチでバトルする。
普段は歌が中心の真鍋、西村も、確かなテクニックで無限大の表現に、思わずそうくるかとうなずいてしまう。想像しなかったグループ感いっぱいの田中作品。メロウ感いっぱいの聴き入ってしまう岩見作品。江戸時代をうまく表現した野呂作品。さすがである。
このメロディはなくてはならない松原作品、何故か落ち着く。
最後に9人のギタリスト競演の「HUNGARIAN DANCE No.5」はCHOKKAKUがあやつる。誰がどのパートを弾いているのか探しながら聴いてみるととても楽しい。
今までの寄せ集めのアルバムとは異なり、ノンジャンルで年代は違うがどれも完成度の高さ、クオリティに満足している。
こんな素晴らしい作品、ジャケット写真等完成することが出来たビクターの皆様、国島プロデューサー、そして、参加してくれたギタリストすべてのスタッフに拍手を送りたい。
私の30年来の夢が実現した。
しかしまだこのタイムマシーンは違う時空へと飛び立つ準備をしている・・・
エグゼクティヴ・プロデューサー瀬古口 精良