宮本 駿一
For someone needs Love

For someone needs Love
セルフライナーノーツ
1. 海の子守歌
波のSEから始まる、このアルバムのファーストナンバーです。2004年末に起きたスマトラ沖地震への鎮魂歌のつもりです。僕の原点であるピアノ弾き語りのスタイルで表した、海からのメッセージでもあります。
2. 眠れない夜を越えて
ギャビン・ライト氏率いるロンドン・セッション・オーケストラとのコラボレーション。僕にとって初めての海外録音作です。ロンドンのストリングスならではの美しい高音と、イギリスの風を感じてください。間奏のエレキ・ギターで、ポップな仕上がりに。
3. Everytime I Miss You
僕が尊敬しているジャズ・ピアニストの佐山雅弘さんとのコラボレート曲です。ジャズ感・生っぽさを出すため、ボーカルを含む全パートを「セーノ!」で一斉録音(いわゆる同録)しました。ちょっと前に流行ったフュージョンをイメージした、このアルバムのハイライト曲です。セッション独特の臨場感溢れる空気と共にどうぞ。
4. 最後のkiss
約半年のブランクを経て、2004.11.17に発表した2ndシングル「最後のkiss/うそつき」より。ミニアルバム「Anges」の時からお世話になっている服部克久先生に、素敵なストリングスをつけていただきました。「一緒にいたい」という気持ちを抑えて、主人公は別れを選びます。
5. うそつき
引き続き、2ndシングルから。「最後のkiss」の続きのようなシチュエーションの歌です。曲調は僕の好きなボサノバ。中盤から終りにかけて、情熱的に盛り上がっていくドライブミュージック(?)ですが、僕は運転できないので、歌われている景色は助手席か後部座席からのものです(笑)。
6. 虹色マスカラ
#3と同じく、佐山雅弘さんとのコラボレート曲です。こちらも一発録り作品で、僕の歌の中では珍しく「明るい」曲です。それもこれも、佐山さんの作曲による賜物。宮本路線である暗い詞にならないよう、気をつけて書きました(笑)。マスカラのCMでよく見る「長い睫毛の瞬き」をイメージしたポップソングです。
7. Happy Birthday to you
どうしてもスロー~ミディアムの曲が多くなってしまう僕ですが、今回はアルバムやライブにメリハリをつけるために、最先端のクラブDJのお二人に編曲をお願いしました。数少ないアップテンポの曲です。でも歌詞は、いつもの宮本路線(笑)。
8. <Yes, my love>
このアルバムの収録曲中、唯一コーラスをフィーチャーした曲です。以前からやってみたかった、打ち込みのバックトラック&何声も重ねたコーラスというスタイルです。アコースティック編成とはまた違った温かさを感じる仕上がりになったと思います。
9. 永遠(live version)
3rdシングルのタイトル曲を、ライブバージョンで。ロンドンの弦とコラボレートしたシングルバージョンとは打って変わって、ピアノとボーカルのみのシンプルな構成です。2004年秋に行ったライブ「帰るべき場所~2004秋編」の大阪公演より。誰もが一度は考えたことのある、永遠のテーマを歌にしました。
10. 出会う前のように
このアルバムのラストナンバー。映画のエンディングをイメージして作った、ピアノ弾き語りの曲です。出会う前のように、それぞれ別の道を歩いてゆく若者たち。しかしその胸には、共に見つけた大切なものが、大きな河のように流れています。