ヴァンデンバーグズ・ムーンキングス
VANDENBERG'S MOONKINGS
ヴァンデンバーグズ・ムーンキングス
VANDENBERG'S MOONKINGS

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01
ラスト・アンド・ライズ LUST AND LIES
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02
クロース・トゥ・ユー CLOSE TO YOU
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03
グッド・シング GOOD THING
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04
ブリージング BREATHING
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05
スティール・アウェイ STEAL AWAY
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06
ライン・オブ・ファイア LINE OF FIRE
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07
アウト・オブ・リーチ OUT OF REACH
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08
フィール・イット FEEL IT
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09
リーヴ・ディス・タウン LEAVE THIS TOWN
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10
ワン・ステップ・ビハインド ONE STEP BEHIND
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11
リーチズ LEECHES
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12
ナッシング・タッチズ NOTHING TOUCHES
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13
セイリング・シップス SAILING SHIPS
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14
ライン・オブ・ファイア〔エクステンデッド・ヴァージョン〕 LINE OF FIRE [EXTENDED VERSION]
Tr.14:日本盤ボーナス・トラック
VANDENBERG、WHITESNAKE、MANIC EDENといった名バンドで活躍してきたオランダが生んだ伝説的ギタリスト、エイドリアン・ヴァンデンバーグが音楽シーンに復帰し、ニュー・バンドVANDENBERG’S MOONKINGSを始動させた。
■17年振りの本格復帰
芸術家としての活動や、幼い娘の成長をそばで見届けたいことから、永らく音楽制作活動を休止していたエイドリアン。彼が最後に制作に関わったハード・ロック・アルバムは、WHITESNAKEが97年に発表した「RESTRESS HEART」。(新録アルバムでいえば、同年WHITESNAKEが発表したアコースティック・ライヴ・アルバム「STARKERS IN TOKYO」が最後) 故に、本作は、エイドリアンにとって17年振りのハード・ロック界への本格復帰作ということになる。
「俺の復活を持ってくれていた多くのファンからの熱烈なリアクションに、圧倒されている。応援し続けてくれていたファンの皆の忠実さには驚かされるよ。折しもこのデビュー・アルバムは、俺がこれまで作ってきた作品の中でも最高のものだ。控えめに言ってもね(笑) 人々は、ベタなクラシック・ロックを期待するだろうけど、半ば自動的にその道へ進みたくなかった。70年代の素晴らしきロックと今日のロックとの架け橋を作りたかったんだけど、とても上手くいったと思うよ。ここ14年ほどは、結果的に単に閉じこもっていただけだったと言わなければならない。本当はもっと早くプレイし始めたかったんだ。でも、実際には時間はあっという間に過ぎていった。振り返ってみると、完全に自然な形で事はすべて運んでいき、無意識のうちに今がアクションを起こすに最適な時間であると直観したんだと思う」 ― エイドリアン
■デイヴィッド・カヴァデールがゲスト参加
WHITESNAKE時代からの友人であるデイヴィッド・カヴァデールが参加している。WHITESNAKE時代にエイドリアンとデイヴィッドがふたりで作り、89年のWHITESNAKEのアルバム「SLIP OF THE TONGUE」に収録されたバラード“Sailing Ships”のセルフ・リメイクに挑戦している。ふたりは、2013年WHITESNAKEがオランダの会場『013』で行なったライヴにエイドリアンが飛び入りで参加し、数曲を一緒にプレイするなど、エイドリアンがWHITESNAKEを脱退したのちも、交流を続けていた。
■才能あふれる若きオランダ人ミュージシャンたち
今回エイドリアンの元に集ったメンバーはヤン・ホーフィング(vo)、セム・クリストフェル(b)、マルト・ナイエン・エス(ds)という若いオランダ人ミュージシャン。ヤンとは、2011年にエイドリアンの地元エンスケーデにあるプロ・サッカー・クラブチーム『FCトゥウェンテ』に依頼されて作った曲を歌うシンガーとして白羽の矢を立てたのが出会い。その曲を、クラブの優勝セレモニーで生演奏するため、マルトを知人から紹介された。そこから遡ること約10年、エイドリアンが審査員を務めたタレント・コンテストに13歳のドラマー少年が出演していた。それがマルトだった。そのマルトがエイドリアンにセムを紹介。こうしてMOONKINGSの4人が揃った。
■古い機材で行なわれたレコーディング
2013年9月末、VANDENBERG’S MOONKINGSの4人は、アムステルダムの近くにある有名な『Wisseloord Studios』にてレコーディングを開始した。エイドリアンは我が家に帰ってきたように感じたそうで、こう語る。
「俺は、TEASERのメンバーとして、このスタジオで初めてのアルバムをレコーディングしたんだ。その時の俺の年齢がセムとマルトの今の歳と同じだから、時代が一巡したということだ。だから俺たちは新しい周期を始めるんだ。それに、ヴィンテージな機材を使ってレコーディングした。チューブ・コンプレッサーで作業し、60年代の『Neumann』製マイクを使い、70年代の『Neve』製コンソールで全パートをレコーディングしたんだ。その結果、サウンドは、エキサイティングでラウドかつアナログっぽく、実にロックンロールしたものになったよ。その一方で、新鮮でもあり、ダイナミックで、今日のタイトなロック・バンドとしての爆発性も備えている」 ― エイドリアン
■芸術家としても手腕を発揮
アーティストとしても活動するエイドリアンは、本作のアートワーク、そしてバンド・ロゴも自身が手掛けるなど、その手腕を発揮している。