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ストーリー
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11月10日(土)
玄海町立仮屋小学校

本日の撮影は、玄海町立仮屋小学校。ツヨシが通っている小学校のシーン。

新聞記者の利夫の妹・岡本洋子はツヨシの担任教師という設定なので、今日の出演者は、洋子役の吹石一恵さんとツヨシ役の小清水一揮くん。

そして、小学生役の子どもたち。演技が要求される同級生約数名を除いて、あとはほぼ地元の子どもたちが集まってくれた。
最初は遠慮がちに静かにしていた子どもたちも待ち時間が長くなるにつれてじっとしていなくなる。
気がつくと、録音技師の今井善孝さんのまわりを取り囲んでいる。今井さんの姿も見えないくらい大勢が詰めかけている。近づいてみると、今井さんのヘッドフォンをつけて“音”を聞いている! そんなぁ!私だってしたことがないのに!
この作品は佐賀が舞台なため、出演者はみな佐賀弁で台詞を言う。そのため佐賀弁の指導の先生が常時ついていてくださるのだが、生粋の佐賀っ子たちの佐賀弁はやっぱり違う。ところがその生きた佐賀弁を活かそうにも、緊張すると子どもたちはなぜが標準語になってしまう。ハードルが上がって佐賀弁のアドリブを要求されたときは、緊張のあまり全く佐賀弁が出て来ず、標準語と佐賀弁がミックスされて何ともへんてこなことに……。みんな、リラックス、リラックス!
そしてこの小学校には、撮影にうってつけの素晴らしい先生がいらっしゃった。岩野佳代先生。撮影の立ち会いをしていただいたのだが、先生役の吹石さんに振る舞いを指導をしたり、騒ぎ出した生徒たちをおとなしくさせたり、八面六臂の活躍。とても小柄でかわいらしい先生なのだが、生徒たちの前に立つとお腹の底から声を出し、愛情と威厳のある声で子供達ひとりひとりに届くように話す。モニターから生徒たちの演技ぶりを見る目も真剣そのもの。モニター前はスタッフが先を争って場所取りを繰り広げる熾烈なところだが、ついスタッフがモニター前を先生に譲ってしまうほど。そして、「前から2番目のあの子はちょっと目が泳いでましたね」とプロ顔負けの一言に、「OK」と言いかけた監督の声は止まってしまいました。

 
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