今日は唐津駅での撮影。スタッフ＆キャストの宿舎は唐津駅前のシティホテルなので、撮影隊にとって唐津駅近辺は見慣れた景色。そのホームに入ってくる電車に飛び乗る、宇崎竜童さん扮する安藤刑事というシーン。

このシーンは、11月15日に撮影した西島さん扮する利夫が電車に乗り込むシーンとの直結シーン。同じ列車に乗るのだから、だいたい同じ時刻、同じ天候、同じ電車でなければならない。唐津駅に来るＪＲ筑肥線には、白い車両と黄色い車両、ラッピング車両などがあるのだが、つながり上、白い車両に同じく白い車両がつながる編成でなければならない。15日と同じ時刻に発着の電車をねらったところ、白・黄の車両が来てしまった。これでは撮影できないため、次の電車が来るまで待機。あわただしい東京のＪＲとは違い、電車が来るのも20分に1本くらい。次の電車も白・黄混合……。と、そこへ白・白が来た。なぜか気がつかないスタッフ達。気がついたのは宇崎さんで、かけ声と共に電車に飛び乗った！ 「よーい、スタート！」もなく始まった撮影でしたが、さすが藤沢カメラマン、ちゃんとカメラを回していました。さすがです！
そしてこの日も加部島で本ナイター撮影。21日に撮影したシーン84に続く、シーン86の撮影。感情をはき出してしまった芳枝を、安藤刑事が背負って家まで連れて帰るというシーン。雨はあがっているという設定だったから良かったものの、この撮影中、宇崎さんは工藤さんをおんぶしている。小柄な工藤さんといえども体力的にはきつい。

工藤さんは居心地が良かったらしく、「カット」の声がかかってもなかなか宇崎さんの背中から降りる気配がない。たまりかねた宇崎さん「いつまでのってるの！」と一言、すかさず工藤さんはにっこりスマイル。なんだかいい雰囲気、三枝組はムードが良いのだ。