本日の撮影は、利夫が自宅のベランダで朝日を眺めるシーンから始まる。昇る朝日を撮影しなければならないので、夜明け前の早朝5:00にホテル出発。
もし今日、朝日が撮れなかったら、また5:00出発の日ができてしまうため、スタッフの手際はいつも以上に良いこと、良いこと！ セッティングが完了したのは、朝日が昇る予定の約30分前。

温暖な佐賀とはいえ、11月。早朝はやはり寒い。そんな中、西島さんは衣裳の寝間着１枚でベランダにスタンバイ。
うっすらと明るくなってきた空を背景にスタッフと談笑する西島さんを見て、監督が「西島さんは本当にさわやかな笑顔の青年だな」と一言。
夜明け間近の空は肉眼で見ていてもどんどん感じが変わる。「もうそろそろ撮った方がいいんじゃない？」と監督が言うも、「まだまだ」と藤澤カメラマン。

「コーヒー１杯飲む時間はあるよ」と。すかさずスタッフが温かいコーヒーを用意。コーヒーを飲んだ監督は「ちょっと」と言ってトイレに行ってしまう。えっ？ 朝日はどんどん昇っているのに。一番いいタイミングを逃したら・・・。ハタで見ていても焦ってしまう。監督がいないと陽が昇るスピードがどんどん早くなっていくように感じてしまう。
結局、監督も余裕で現場に戻り、山間から昇る朝日をドンピシャのタイミングで撮影しました。最高の朝日が撮れてたに違いない。
そして、今日は利夫の妹であり、主人公の息子の担任教師・岡本洋子役の吹石一恵さんの撮影初日。

現場入りした吹石さんが、真っ先に感動したのは、監督の絵コンテ。監督は毎日絵コンテを書いている。それも絵がすごくキュートで、昨日から密かに話題になっていた。そのコンテに感動した吹石さんは監督を褒めまくり。吹石さんの言葉に監督は何気なく一言、『吹石さんは右からの顔がいいから、明日のコンテでは右からだね！』。