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ストーリー
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11月8日(木)
時計を見上げ、改札口へ・・・

今日の撮影の山場は、電車から降りたった利夫が改札を通り、駅前のタクシーに乗り込むシーン。映画のなかの、こういうシーンはセリフがない場合が多く、何気に見てしまうが、撮影となるとこれが大変。なんせ「利夫は、一般のお客様が乗り合わせている電車が本当にホームに入って来て、そこから降り立つ」のだ。1回でOKが出れば良いのだけれど、もう1回となると西島さんはまた車で前の駅まで行き、次の電車が来るまで撮影隊とともに待機。1時間に数本しか電車が来ないここの路線では、待ち時間が然るべく長い。それに、そこはやっぱり駅。利用客も多いことに加え、今回はフレームに映り込む範囲も広いため、わずかな気も抜けない。車で駅に乗り付ける人々もいるし、線路沿いに歩いてきて改札を通らずにホームに来る人たちもいる…。やむなく駅構内から改札口、駅前ロータリーなどあらゆる場所にスタッフが配置され、『ご迷惑をおかけします!』とお詫びをしつつ、ご協力いただくことに。映画撮影の風物詩のようなスタッフの大声が飛び交う……。うーん、でもトランシーバーを持ってるんじゃなかったかなぁ?
そうこうするうちに、線路向こうから電車が近づいて来た。西島さん扮する利夫が乗っている電車だ。スタッフ全員に緊張が走る。ホームで電車が止まり、予定していた位置から利夫が降り立つ。時計を見上げ、改札口へ…。

なめらかな動き。一発OK!お見事!!

 
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