INTERVIEW

Special Interview Vol.1 1/6  インタビュアー:小野島大

--今回のシングル「さよならはエモーション / 蓮の花」については、既に発売されている雑誌で、かなり詳しいインタビューが掲載されているので、なるべくそこに載っている以外のことをお訊きしたいと思います。「さよならはエモーション」は、かなり前からある曲なんですよね。最初は東進全国統一テストのTVCM用として作って。

「もともとは”さよならエモーショナル・ロック”だったんですよ。こういう感じの曲は最後にしようって気持ちで」

--こういう感じの曲とは?

「ライヴライクというか。フェスに向けて作るみたいな曲。CMタイアップでこれを作り始めた時に、そんなことを考えていたんです。ずっとフェスに対しての疑問があって。フェスで受け入れられない音楽が評価されないって時代はおかしいって思うし。自分はそれに対応しきれないなって思った」

--フェス向けを意識した曲って、今まで書いたことあるんですか。

「それこそ<アイデンティティ>とか。あえて作りましたけどね。<Aoi>もそうですね。NHKのタイアップでしたけど。そういったものを作らなきゃいけないって気持ちは常につきまとってたし。今もあるんですけど。でもそれって面白くないなと。そこが最初にあって、この曲を作ってたんです。結果的にそこの呪縛からは抜けられないんですけど」

--でもこの曲は特にフェス向けってわけじゃないですよね。

「うん、結果的にリアレンジした現在の形ではそうならなかったですね。でも最初に作った、CMで流れてるパターンはそういう感じなんですよ。でもシングル用に作り直してるうちにそういう気持ちも忘れちゃって(笑)、結果的に違ったものになったんですけど」