アモルフィス
AMORPHIS
サークル
CIRCLE

Tr.10: 限定・通常共通ボーナス・トラック
フィンランドが誇るメランコリック・メタル・シーン孤高の英雄AMORPHISが、デビューから20年が経過した2013年、通算11作目にして、2011年の傑作「THE BEGINNING OF TIMES」以来2年振りのオリジナル・スタジオ・アルバムを発表する。
■オリジナルのストーリーを採用
これまでのAMORPHISのアルバム制作において重要なファクターを担ってきた、祖国の民族叙事詩「カレワラ」。今作はあえて「カレワラ」から距離を置き、作詞を担当した芸術家のペッカ・カイヌライネンによるオリジナルの物語をもとに制作。
以下、そのストーリーに触れたヨーツセンの言葉。
「物語の主人公は、特定の人物ではない。その人物は、単にこの物語の語り部なんだ。物語に登場する神秘的で中性的な人物(註:アルバム・カヴァーに描かれた人物)は、別の時代/場所から送られてきたスピリチュアルな案内人に近い。その案内人は、主人公が人生の新たな道を見つける手助けをする。俺はこのアルバムと歌詞が、人生を送るための違う道を探求することについて語っていると考える。人々は、異なるモノから、力、強さ、希望を得る。家族から得る人もいれば、仕事、宗教、カネなど、そのモノは様々だが、この主人公は、過去、そして古い信仰や根源から自身の内なるパワーを得るんだ。だから、歌詞の雰囲気はカレワラに通じると思う。皆がこの歌詞を読んで、思い思いの考えを持つことを願っているよ。」
■新プロデューサー、新デザイナーなど、ルーティンからの脱却
リーダーのエサ・ホロパイネンはこう言う。
「ここ数作にあった所謂ルーティンから大きい一歩を踏み出すアイディアにワクワクしている。前作のプロモーションの間、人々がスタジオ・プロセスについて訊いてきた時に、俺たちは何度も繰り返し同じ説明をしていることに気付きはじめた。曲はとても強力だったけれど、それを作る過程に驚きはなく、チャレンジしていないように思えたんだ。」
クオリティこそ恐ろしく高い作品を重ねてきたが、その制作プロセスは型にはまっていたといい、本作では様々な新しい試みをしている。スタジオでメンバー全員寝食を共にし、合宿のような形でレコーディングを行った。そして、プロデューサーには初めてタッグを組むHYPOCRISYのピーター・テクレンを起用。アートワークは、ここ数作を手がけたトラヴィス・スミスではなく、こちらも初めてのトム・ベイツなるデザイナーに依頼した。