PROFILE プロフィール
(L. to R.)
エサ・ホロパイネン / Esa Holopainen (g)
サンテリ・カリオ / Santeri Kallio (key)
トミ・ヨーツセン / Tomi Joutsen (vo)
トミ・コイヴサーリ / Tomi Koivusaari (g)
二クラス・エテレヴォリ / Niclas Etelavuori (b)
ヤン・レックベルガー / Jan Rechberger (ds)
形を持たないことを意味する「amorphous」からエサ・ホロパイネン(g)がバンド名をAMORPHISと決め、ヤン・レックベルガー(ds)と共に地元フィンランドはヘルシンキでバンドを結成したのが90年秋のこと。ギタリスト兼ヴォーカリストとしてトミ・コイヴサーリと、ベーシストのオーリ=ペッカ・ライネを迎え入れ、フィンランドのデス・メタル・シーンでのデビューへ向けて本格的に始動する。
91年、バンド初のデモにアメリカのRelapse Recordsが興味を示し、同年5月には6曲入りのデモテープを制作。そのうち2曲が7インチ・シングルに収録され、このシングルをもって目出度くAMORPHISはデビューを飾るのである。93年、1stフル・アルバム「THE KARELIAN ISTHMUS」が発表される。ヨーロッパではNuclear Blastを介してリリースされた。
そして94年、メロディック・デス・メタル史上に残る傑作「TALES FROM THE THOUSAND LAKES」を生み出す。この作品は、フィンランドの叙事詩であるカレワラに基づいて制作されたコンセプト・アルバムであった。「THE KARELIAN ISTHMUS」のレコーディングではドラマーのヤンが弾いたピアノであったが、「TALES〜」では専任キーボーディストとしてキャスパー・マーティンソンがプレイ。
その後キャスパーが脱退。バンドは後任にキム・ランタラを迎えるとともに、ドラマーを元STONEのペッカ・カサリにチェンジ。そしてサウンドの幅を広げるために専任シンガーとしてパシ・コスキネンを加入させる。新たなラインナップとなったAMORPHISは、96年に3rd「ELEGY」をリリース。プログレッシヴ・ロックの要素をも融合させた「ELEGY」は、ギター・リフをメインにしたサウンドから、歌、そしてメロディを主体とした音作りへと変貌を遂げた。そして同年12月には初来日公演が実現。その後キム・ランタラの脱退がありキーボーディスト不在のまま作られた4thアルバム「TUONELA」(99年)であったが、作業が進むにつれてKYYRIAの鍵盤奏者サンテリ・カリオがゲスト参加。「TUONELA」はシタールなどをフィーチュアしたギター・アルバムで、これまでと違った趣を持った作品となった。
00年、オーリ=ペッカ・ライネがバンドに専念できずに脱退、解散したKYYRIAから二クラス・エテレヴォリ(b)が加入。同じくKYYRIA解散により、サンテリ・カリオがフルタイム・メンバーとなった。そのラインナップで01年に制作された5thアルバム「AM UNIVERSUM」ではこれまで以上に様々な音風景を展開し、キーボードとサックスを据えたAMORPHIS史上もっともサイケデリックな作風となり、シングル「ALONE」は、フィンランドのナショナル・シングル・チャートで3週連続第1位を記録した。なお、この作品を最後にバンドはRelapse Recordsを離れる。
Relapseを離れたバンドは、メジャーのVirgin/EMIとヨーロッパで契約を交わす。新たなパートナーを得たバンドにオリジナル・ドラマーのヤンが復帰して放たれたのは、6thアルバム「FAR FROM THE SUN」(03年)であった。が、翌年の北米リリースに伴うアメリカン・ツアーは中止となった上、9年間AMORPHISの顔として努めてきたパシが脱退、フロントマンを失う。そしてバンドは元SINISTHRAのトミ・ヨーツセンを迎え入れ、新たにNuclear Blastと契約。またもカレワラをもとに制作された7thアルバム「ECLIPSE」(06年)は、初期AMORPHISサウンドを踏襲しつつ、非常にヴァラエティに富んだ作品に仕上がり、多くのファンはAMORPHIS復活を喜んだ。シングル「HOUSE OF SLEEP」は、母国ナショナル・シングル・チャートで堂々初登場1位を獲得。
07年、8th「SILENT WATERS」を発表。同年10月、『LOUD PARK 07』で約11年振りの来日を果たした。09年5月には、通算9作目「SKYFORGER」をリリース。2010年、結成20周年を迎えたバンドは、「MAGIC & MAYHEM - TALES FROM THE EARLY YEARS」なる、初期の名曲をリレコーディングしたアルバムを発表。そして2011年、通算10作目となるオリジナル・スタジオ・アルバム「THE BEGINNING OF TIMES」をリリース。直後には、CHILDREN OF BODOMのジャパン・ツアーのヴェリー・スペシャル・ゲストとして来日。
2012年5月には、16年振りの単独ツアーで来日を果たす。同年6月4日、METALLICAをヘッドライナーとした『Sonisphere Festival』のフィンランド公演に、MACHINE HEAD、GOJIRA、GHOSTとともに出演。その後、ニュー・アルバムの制作を開始し、2013年4月、ついに11thアルバム「CIRCLE」を発表する。