アモルフィス
Amorphis
ボーダーランド
Borderland

2025.09.24
アルバム / VICP-65635
¥3,300(税込)
Victor
零れ落ちた悲哀の泪は、冥府と現世の狭間を流れる黒き川へと
フィンランドが生んだメランコリック・メタルの英雄、通算15作目
叙事詩「カレワラ」を音で綴る、歴代最も美しき哀しみが漂う傑作
日本盤ボーナス・トラック1曲収録
北欧フィンランドが生んだメランコリック・メタルの英雄AMORPHISが、2022 年『HALO』以来3年半ぶり・通算15 作目のスタジオ・アルバム『BORDERLAND』をリリースする。95年の2ndアルバム『TALES FROM THE THOUSAND LAKES』での日本デビューから、2015年の12thアルバム『UNDER THE RED CLOUD』まで永らく在籍したビクターヘの復帰作となる。
■民族叙事詩「カレワラ」
これまで祖国フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」を創造の源として、多くの創作を続けてきた彼らだが、本作もそのひとつ。2007年の『SILENT WATERS』以降、AMORPHISのすべての作品で歌詞を綴ってきた芸術家であり詩人でもあるペッカ・カイヌライネンが、今作でも作詞を手がけ、その内容は「カレワラ」のストーリーに即したものになっている。
ペッカはこう語る。
「私たちの前にこの地にやってきた世代、私たちの祖先もまた、死と破滅に直面しなければならなかった。人類の神話、そしてAMORPHISのファンに敬意を表し、人類が常に頼ってきた謙虚さと強さを少しでも伝えられるような歌詞を綴った」
■幻想的なアートワーク
ここ数作は幾何学模様のようなカヴァーアートが続いたが、今作では「カレワラ」に登場する黄泉の国トゥオネラを流れる黒い川を漂う白鳥を描いているであろう、オランダの画家マラルト・ファン・ハーステレンによる絵画を採用。マラルトは、METALLICA、BLACK SABBATH、KVELERTAK、ALCESTらとも仕事の経験もある。
■もっとも美しく悲哀に満ちたアルバム
本編10曲を収録した本作であるが、そのうちの7曲の作曲をキーボーディストのサンテリ・カリオが担当している。これは過去にない配分である。これまでもメイン・コンポーザーのひとりとして、「Silent Waters」や「Sky Is Mine」、「Mermaid」、「You I Need」のように鍵盤奏者らしい悲哀が充満した名曲を生み出してきたサンテリだが、本作でもその「哀しみのメロディセンス」は遺憾無く発揮されており、それもあり『BORDERLAND』は歴代もっとも美しき哀しみが漂う傑作に仕上がっている。
■初タッグの名プロデューサー
本作でAMORPHISが初めてタッグを組んだプロデューサーは、現代のメタルシーンの最高峰とされるデンマーク人のヤコブ・ハンセン。レコーディングも彼が所有するHansen Studiosで行なわれた。