はるひの with DODOWAKA
HARUHINO with DODOWAKA

令和 -UME no UTAGE-

2019.09.18
配信限定アルバム
Victor

【万葉集×EDM】最古のJ-POPの歌詞と、最新のダンスミュージックのコラボレーション!
1300年前より、日本人が、想い人へ心を募らせ、四季を愛で、紡いできた日本最古の和歌集「万葉集」の歌世界を、最先端のダンスミュージックで奏でる、独創的なプロジェクトが始動!
当時の日本人の恋愛・孤独・家族愛などが描かれた「万葉集」を、最古のJ-POPとして解釈すると、その想いは、おどろくほどに現代の日本人にも通じるものだった・・・
オリジナルの歌が持つ57577の和歌のリズムは尊重しながらも、強さを感じる言葉を繰り返したり、同じテーマの首をつないだり、また現代の言葉で歌詞を補ったり・・・自由な発想で、歌人が詠んだ想いを想像し、ふくらませていただきました。誰も聴いたことがないのに、どこかで聴いたことがあるポップミュージック「万葉集EDM」をお楽しみください!

  1. 01

    令和 -UME no UTAGE-

  2. 02

    来むとは待たじ

★令和の幕開けを祝うパーティーチューン!!!

M-1. 令和 -UME no UTAGE-
作詞:葛井連大成(ふぢいのむらじおほなり)、田氏肥人(でんしのうまひと)、山上憶良(やまのうえのおくら)、陰陽師礒氏法麿(おんようしぎしののりまろ)、筑前介佐氏子首(ちくぜんのすけさしのこおびと)
作曲・編曲:上野紘史

新元号の典拠となった「万葉集」巻5梅花32首より、5首を歌詞に引用。梅の花を愛で、宴を楽しむ気分をアップテンポなEDMにアレンジしています。
この歌の世界をさらに広げるために、絵師「緋原ヨウ」とコラボレート。ジャケットのキービジュアルとして、令和の典拠となり脚光を浴びた「梅花の宴」を絵巻物として制作。歌人・大伴旅人の邸宅で開かれた宴の模様が、いきいきと描かれています。そして、この絵巻を動画にしたMV(リリックビデオ)も公開中!


★万葉の時代にもラップがあった!!!???

M-2. 来むとは待たじ
作詞:大伴坂上朗女(おおとものさかのうえのいらつめ)
作曲・編曲:上野紘史

TikTokで1200万再生超!“こむこむダンス”のバックトラックとしてブレイク!
早口言葉のような和歌をラップ調のEDMにアレンジした異色チューン。元歌は、<来むと言ふも 来ぬ時あるを 来じと言ふを 来むとは待たじ 来じと言ふものを>という韻とリズムを楽しむ「戯れ歌」として詠まれたもので、現代のラップに通ずる面白さを表現しました。「来ようと言っても来ないのですから、来ないつもりだというのを来るだろうかと待つことはしません。来ないと言っているのですから…」という女性の切ない気持ちが歌われています。




言の葉に紡がれた「大切な想い」が、1300 年の時を越えEDMでよみがえる!

 「万葉集×EDM」。プロデューサーの海老原さんから僕が初めてそのプロジェクトについて聞かされたのは、2017年の夏のことでした。
 万葉集を“最古のJ-POP”として解釈し、それを最新のダンスミューミックにのせるというコンセプト。その斬新なアイデアに、「確かに様々な身分の人が詠んだ万葉集は、当時のJ-POPと言えるのかも…」と感心しつつも、ゆったりとしたイメージの万葉集とアップテンポなEDMをどうやってMIXするのか想像がつきませんでした。
 だけど、すでに出来上がっていた楽曲を聴いて、一気にそのとりこに!
 EDM と聞いて、バリバリのクラブミュージックを想像していたけれど、ほどよくポップス寄りにアレンジされていて、聴いていてとても心地いい。この軽快なエレクトリックサウンドとちょっと切ないメロディーは、小室哲哉のサウンドに通ずるものがあるぞ。
 もともとTM NETWORKの時から小室サウンドの大ファンで、90年代に一世を風靡した小室ファミリーの楽曲も大好きでよく聴いていた僕の耳には、その音が一瞬でなじみ、いつの間にか体でリズムをとり口ずさんでいたのです。
気持ちよくそのメロディーに身をゆだねていると、
 「あれ?俺、この万葉集の歌の意味、なんか理解できてないか?」
 そう。不思議なことに、普通に文字で万葉集の歌を読んでも、その意味をなかなか理解できないのに、EDMの楽曲にのった瞬間、歌の世界観がビジュアルをともなってイメージできる。恋心を詠んだ切ない言葉がリフレインされ、たちまち現代の言葉として心にすっと沁みてくる。
 歌のイメージがどんどん広がり万葉の世界にトリップできるその不思議な感覚に、「日本語ってキレイだな」と柄にもないことを感じながら、またたく間に、新しいのにどこか懐かしさを感じさせるこの楽曲のとりこになりました。
新元号「令和」の典拠として一躍注目度が高まった万葉集。だけど、まだちょっと敷居が高いと感じている人も多いはず。そんな人はぜひ「はるひの with DODOWAKA」の「万葉集×EDM」を聴いて、1300年前の人々と心をつなげてみよう!きっと、今も昔も「人の想いは変わらない」ということを感じられるはず。
 日本最古の和歌集と最新のダンスミュージックのコラボレーションは、1300年前の人々と令和の時代を生きる僕らをつなげる、新しいカタチなのかもしれない。
 ボカロや新海誠の世界観が好きな人は絶対にハマるはず!

保田和寛 (Kazuhiro Yasuda)
編集者。2000年代に一世を風靡した伝説の雑誌『men's egg』編集長を経て、
現在は、株式会社 学研プラス(図鑑・辞典編集室 エンタメ学びチーム)にて
エデュテインメントをテーマに書籍の編集に携わっている。

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