Technical Overview
K2の技術概要
K2は幅広い音楽制作の過程や音楽メディアの製造工程、様々な用途で採用されていますが、主な技術は次の2つに大別されます。
1 高品位伝送技術
難しそうな名称ですが要約すると、K2理念の「変質させない、オリジナルのまま」を指針とした、デジタルデータの伝送系での高音質化技術です。これはコピーやデジタル機器の種類による音質変化・劣化を改善する時に使用され、元とはデジタルデータは同一のまま音質変化を及ぼす様々な要因を排除したりデジタルデータ自体の再生成を行います。
初代の「K2インターフェース」で開発された技術です。 K2 Interface処理のフロー
2 高音質化情報処理技術
二つ目はK2のもう一つの理念である「元の状態に戻す・復元する」ことを基軸とした、デジタルデータ処理時の高音質化技術です。こちらは圧縮やオリジナルより限られたフォーマットやスペックに入れる為にデジタルデータ自体が既に元とは変質・劣化している場合に使用され、変質・劣化してしまっているデジタルデータを書き換え圧縮前やオリジナルと同じレベルまで復元します。
更に、オリジナルや元と同様に復元された大きな情報をほぼ同様に、再度圧縮や限定された小さなフォーマットに収めることも可能です。
※例:CD(44.1kHz/16bit)に最大で196kHz/24bitの音楽情報を収めることが可能
これには、通常ではスペックが大きくてカットされてしまうデータを、そのフォーマットで収められる帯域やスペックに音楽情報としてエネルギー等価交換する独自の技術を使用しています。併せて、フォーマット内の高調波を整え時間軸での連続したデータの書き換えをすることで、スペック外の帯域も非常に自然な表現が可能です。K2の進化の中で生まれた技術で、最新の「net K2」「K2HDマスタリング」には主にこの技術が使われています。 デジタル化の基本原理から音質劣化について 基本原理から見たA/D変換時の歪の発生について K2技術の実施例