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●アルバム『DOLL REVOLUTION』は、本当にあなたたちがシーンから姿を消していたのが信じられないくらい、甘酸っぱいバングルスならではのポップネスと女性らしいチャーミングさに溢れた、それでいて甘ったるいだけではなくガレージ・バンド的なテイストもしっかり備わったアルバムになったと思います。4人それぞれ、この作品に対して今どんな思いを持ってます?

M:難しい質問ね…(笑) 
S:ガレージサウンドって私達にとっては大切な部分だと思う。元々私達はガレージ(でプレーするところ)から始めたんだし…私の両親の家のガレージの中でリハーサルや曲作りをしたのよね…音楽的にも肉体的にも自分達にとって快適な空間で好きなようにギター、ベース、ドラムを演奏していくっていうのがバングルスにはとても大切な部分だと思う…そういった部分とメロディックなあなたが言うような甘酸っぱいフレーバーが混ざって…
D:その上にハーモニーが加わって…
S:そうそう、ハーモニーが甘い部分であり、でもその根底には私達はガレージバンドであるっていうのがあるから…
V:バングルスを構成する大切な要素の一つでもあるんだけど…私達は『ガンボ』のように色々な材料が混ざってできあがった料理のようなもので…上手くシーズニングされて美味しく出来あがっていればいいんだけど…(笑) 
D:食べ物の例えばっかりになってるし…シーズニングだとか…(笑)
V:彼女(Yumi)が食べ物に関する例えをはじめたのよ…ビタースゥイ−ト(甘酸っぱい)とかフレーバーとかスィート(甘い)とか…ただその流れにのっただけよ!私達のバンドには4人のメンバーがいてその結果いつも…今度はキルトに例えて話をするわ(笑)
S:生地にしよう…
V:それでも最終的には凝集された感覚みたいなものがあることを願ってるわ…
私達の曲の多くはそういうものだし…一番最初にリリースしたLPのタイトルは『オール・オーバー・ザ・プレイス』だったし…その理由は私達の音楽自体もとっ散らかってるっていう感じだったから…(笑) 
Y:ちょっと(撮影用ビデオ)テープの交換をしなければならないので…
D:それはよかった!


<<テープ交換のため撮影一時中断>>


●コーラスをたっぷり使った、ビートの効いたメロディアスなガレージ・ポップ――このバングルスの個性は新作でも変わっていなくて、昔からのファンとしてはとても嬉しいです。あなたたちの曲というのは、シンプルでありながら耳に残るものですが、曲作りやアレンジで今も昔も変わらず最もこだわっていることというのは何でしょうか?

S:いいサウンドに仕上がりますように…って祈るだけよ…っていうのは嘘で…私にとっても不思議なプロセスなんだけど…リリックがコードやメロディーと上手く調和してくれることを願って…みたいな…実際どうやってるかというのは自分でもわからないわ…
M:言葉で説明するのは難しいよね…
S:すごく神秘的なプロセスなの…
V:曲作りの方法は以前と変わってなくて、ミックスをもっとするようになったって事と
一緒に曲作りをする頻度が上がったことかな…私とスザンナの二人でやる時もあったし
4人全員で取り組むときもあったし…一つの部屋にみんな集まって制作に挑んだのは本当に良いことだったと思う。


●先ほども話に出たレーベル『ダウン・キディ(Down Kiddie)』にについて詳しく教えていただきたいんですけれども…

V:私達の一番最初の45(インチ)シングルを録音した時、遠い昔のジュラ紀(恐竜時代)にオリジナルレーベルでもあるんだけど…『バングルス王国』の継続を象徴する様なものとしてレーベル名、押印、ロゴ、全部私達が作ったものだし、そういったものを使用することになったの…35ドルでできたレコード…上手くお金を使えてると思うし…(笑)


<<マネージャーのジェニファーさんのデジタルカメラの音をひろってることに気づいて
インタビュー一時中断…>>


●アルバムの各曲についてそれぞれ簡単なコメントを頂きたいんですけれども…
一曲目はコステロの新曲でこれがアルバムのタイトルにもなっているんですけれどもタイトルにもなっているっていうことでアルバムの中でも中心になる曲だと思うんです。
この曲をアルバムタイトルにした成り行きというかいきさつを教えてください。


S:思いつき・・みたいなところもあるんだけど…スタジオの壁に紙を貼っておいて
(タイトルに関して)それぞれが思いついた事を好きなように書きこんでいたの…殆どお互いを笑わせるようなジョークばっかりだったんだけど…でもエルビス・コステロのこの曲のタイトルは何かクールな響きがあって…最初にこの曲のタイトルを聞いたときに『何て変わったタイトルなの?』って思ってね…『テア・オフ・ユア・オウン・ヘッド:ドールレボリューション』ってね…どんな曲なのか絶対聴きたいって思ってね…『ドールレヴォリューション』っていうのは私達にとっても意味深いものだし…
M:レッドツェッペリンみたいにソフトな面とハードな面が一緒になったような…
S:そうその通り…『ド−ル』と『レヴォリューション』っていう言葉の対比具合がね…
M:『並置』っていうか…
S:それから女性が世の中でどんな風に扱われているかとか女性の権利主張…人形が革命を起す…とかっていったアイディアで遊んでみたかったし…
D:そうそうある朝起きてみたらバービー人形はちゃんと洋服を着ていて…(笑)
M:アナタの洋服は全部剥ぎ取られてて…
D:そうそうケンの洋服が脱がされてて…
S:ケンはバービーの洋服を着せられてるの…
D:それもいいわね…
S:そんな感じ…
V:全てが入れ替わってるの…(笑)
S:全部ごちゃごちゃになってて…そうそうガンボの話に戻っちゃうわね…
V:私達はこの曲のリリックが気に入ったの…とっても遊びがある反面、共感できる部分もあるし…男女の立場を逆にしたりとか…入れ替わらせてごちゃごちゃにしたりとか…
S:(サウンド面では)ロックンロールのテイストも強かったし
V:この曲の演奏をみんなとっても楽しんだわ…エルビス・コステロは偉大なソング・ライターだし、これまでも色々な名曲を書いてきたし今後も書きつづけると思うし…人形が革命を起すっていう皮肉な部分が全員気に入ったの…
M:ポジティブに反抗するみたいな…(笑) (そんな感じを読みとってくれたということでも)ブラッドは最高のプロデューサーだったっていうさっきの話のいい例だと思う…
この曲のバイブを伝えるために…『デトロイト・ロック…うーんMC5みたいな感じのをやろう!』って言うと『OK』って言ってくれるようなところがね…(笑)


●さっきも話にでた『スティーリング・ローズメリー』ですが…新しい曲というお話だったんですが…サイモン&ガーファンクルにインスピレーションを受けたっていうことが書いてあったんですが、

S:昔のフォークロックっぽいフィーリングとコードを多用して…
D:それからバングルスの初期のサウンド、ガレージっぽい音を出したかったっていうのもあって…
M:60年代の恋物語っぽいフレーバーもあって…
S:そうそう…フォ−クっぽい要素がミックスされていて…ヴィッキーが『スティーリング・ローズメリー』っていうタイトルを持ってきて…デビーがこの曲用の音をヴィッキーに見せて、ヴィッキーがリリックをつけた…て感じだったよね…
V:これもパズルのピースを繋げていくようないい感じでできた曲の一つだったんだけど・・
S:またキルトとか…ガンボとか…に例えておく?(笑)
V:ガンボ・・キルト…
M:なんかすっごくとっ散らかってる風に聞こえちゃうわ…
D:キルトとガンボ…?(笑)
V:でもとっても美味しいのよ!
D:まったく…
Y:じゃあ次の曲の話を伺いたいと思いますが…
S:あっ…ごめんなさい…ちょっと待って…せっかく料理の話が出たから…料理と…シーズニングの話が出たんだから…
V:あぁ・・そうだった…実際に私と私の姪がキッチンでディナーを作ろうって話をしていたんだけれど…チキン…じゃなくて…私はベジタリアンだから・・何かを作ろうとして、ハーブがあればね…っていう話になって…そしたら彼女が隣の家の庭からローズメリーを盗んじゃえばいいじゃない!なんて言うから…そこからインスピレーションをもらって…人によっては隣の家の庭から花を盗んだりするのかな…?って、私は決してそんなことはしないけど…
D:よく言うわよ…(笑)
V:他人の家の庭からハーブをディナー用に『借りる』ことになったんだけど…そこからアイディアを膨らませて…恋の為に犯す小さな罪…恋の為にする些細なことっていうのをテーマにした曲になっていったんだけど…
M:その辺がガールバンドとボーイバンドの違いだと思う…ディヴ・グロールが小道を散歩しながら花を摘む…なんて歌詞を書かないと思うし…
V:そんな分からないわよ…彼は結構センシティブだし…
S:そうそうディブはセンシティブだから…
M:でも私が言おうとしていることは分かるでしょ?例えばフレッド・ダーストとか…
S:それならわかる…
M:フレッドが隣の庭からローズメリーを盗んでいる姿は想像できないでしょ?
S:じゃあ私がダーティーなローズメリー役を演じるわ…プレイボーイバニーの格好して
Y:そろそろ次の曲にいっていいですか?(笑)
S:もちろん!あなたの好きなように、どんどん私達の話なんか中断しちゃって頂戴…
Y:ごめんなさい…
S:冗談よ…(笑) 

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