【Keyboards】
昨年発売されたKIRORONで、その華麗なピアノとアレンジメントで紹介されたCesar Carmargo Marianoのaosis records第一弾作品。Cesarは亡きElis Reginaの夫である。
Elis Reginaが1982年に不慮の事故死で他界する前15年間、彼女の音楽監督をしており「今世紀のブラジルで最も重要なシンガーの一人」とさえ言われるElis Reginaの音楽的名声の立て役者であり、ブラジル本国では最も有名なプロデューサー・アレンジャー、作曲家です。Antonio Calros Jobinをはじめ、ブラジルの重要なアーティストへの作品の提供や、映画・テレビのテーマ曲等、現在も多方面に活躍しており、日本ではサックス奏者の渡辺貞夫とのコラボレーションで知られ、多くの来日を果たしています。
今回のアルバム、「Chega de Saudade」では彼の卓越したピアノ・プレイとアレンジメントをクラリネットのPaquito D'rivera、ベースのDavid Finck、サックスのAaron Heick等、重厚感のある多彩なゲストを迎えての秀作となりました。また2000年4月に発売されたギターリストRomero Lubamboのaosis recordsの第一弾作品、「Love Dance」同様、今回のRomero Lubamboのaosis第二弾「Brazilian Route」、Pamela Driggsの1st Album「Midnight Sun」でも数曲づつのアレンジメントと自作曲を提供しており、aosis-ブラジリアン・プロジェクトの中核的な存在となっています。
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